土鳩とレース鳩の違いについて
レース鳩はもともと、カワラ鳩をならして通信に使ったもので、鳩であることに変わりはありません。しかし、現在のレース鳩は数世紀の長きにわたり、改良淘汰が行われた結果、帰巣能力と飛翔能力が土鳩と比べ飛躍的に発達し、その形態も神社やお寺などにいる土鳩などとは、かなりちがったものになっています。
以下は、その身体的な比較です。
骨格 | レース鳩の方が太く、強健で見るからにガッチリしている |
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脚 | レース鳩の方が太くて頑丈 |
鼻瘤 | 土鳩と比べて大きい |
嘴(くちばし) | レース鳩は太くて短いが、土鳩は細長い |
眼環 | レース鳩の方が広い |
翼 | レース鳩の羽は硬くしまって強靭で、羽ばたきは大きく強力で活発に運動する |
鳩の帰巣能力について
鳩レースは鳩が自分の巣に帰ろうとする本能を利用して行うものです。しかし、来たこともない遠く離れた場所からどのようにして帰る方向を判断するのでしょうか。それについては諸説があり以下はその中でも支持する人が多いものです。
太陽コンパス説
巣のおける太陽の位置と放鳩地の太陽の位置のズレから、巣の方向を知るという説
地磁気説
地磁気を鳩がとらえることで巣の方向を知るという説